2024.06.19

お花の用語集

コラム

花を通じて表現される美しさや感動は、花だけの魅力ではありません。花束やリース、様々なアレンジなど、それを構成する多くの要素や技術が、花のアレンジメントをより魅力的にします。今回は、フラワーアレンジメントに興味がある方や花が好きな方、花のインテリアをお探しの方々に役立つ基本用語を紹介します。

花の種類について

・生花（せいか、なまばな）
自然の生きた花のことです。

・プリザーブドフラワー
本物のお花や葉を特殊な液の中に沈めて、水分を抜いたお花のことです。生花のように枯れることもなく、長い期間美しい状態のまま楽しめるお花です。水やりも不要で手間もかからないので人気があります。

・ドライフラワー
本物の切り花を乾燥させて作られたお花のことです。吊るして自然に乾かして作る自然乾燥法や、色鮮やかな花の色を保つことができるシリカゲル法、グリセリン法など作り方もいろいろあります。

・アーティフィシャルフラワー
生花や植物をリアルに再現し、美しさを表現した造花のことです。形も色も、より本物のお花のように作られています。「アーティフィシャル」とは、「人工的な」という意味です。造花とアーティシャルフラワーは大きな意味ではどちらも同じ「フェイクフラワー」のことを指します。しかしアーティフィシャルフラワーは造花に比べてより本物に近い色や花弁を再現しているのが特徴です。茎や葉においても、造花にありがちな「偽物感」を与えず、微妙な濃淡までも再現しています。

・ソープフラワー
石鹸で作られたお花のことです。本物のお花のような見た目でありながら、ほのかに石鹸の香りも楽しめます。ルームフレグランスのような使い方ができます。せっけんとして使うことができるものもあります。

・エディブルフラワー
食べられる花のことです。食用花ともいわれます。ナスタチウム、キク、パンジーなどがあります。食品として扱うため、多くは生花市場ではなく青果市場に流通することが多いです。

・ソラフラワー
タイ原産のソラ植物から作られる花です。ソラ植物の木質部分を薄くスライスして柔らかく加工し、それを手作業で花の形に成形します。この花は非常に軽く、柔軟性があり、天然の木の風合いを持っているため、ドライフラワーやプリザーブドフラワーとの相性もよいです。
色付けも可能で、さまざまな色を染めることができるため、結婚式やイベントの装飾、ギフトアイテムとしても人気があります。水を必要としないため、長持ちすることも大きな特徴です。

造花の数だけでも様々な種類があることがわかりますね！花の種類がたくさんあることで、様々なシチュエーション別で使えることが出来ます。花としてインテリアにし、飾っておくのももちろん、ギフト用にも大活躍しますね。

次に、フラワーアレンジを行う上でよく使われる用語を紹介します。

フラワーアレンジ用語集

・ブーケ
「ブーケ」はフランス語で花束。ですが日本では「ブーケ」と「花束」は別のものを指します。ブーケと花束ではシルエットが違います。

▶︎ブーケのシルエット
花を詰め込み、全体的に丸みを帯びたシルエット。また、ブーケは花の茎が短くカットされています。

▶︎花束のシルエット
茎が長いままの花を束ねた縦長のシルエット。現代では、丸みを帯びた可愛らしいブーケがよく使われていますが、もともとは縦長の花束が主流だったそうです。というのも、日本では生け花の文化が発展していたことから、貰った人が自分で生けられるように茎を長く残していたそうですよ。

「弔事」に使えるかどうかも大きな違いです。
一般的に、ブーケは葬儀や法事などの弔事に使わず、花束は弔事に使えます。わかりやすい違いですね！
ちなみに、結婚式や入学祝など、お祝い事にはブーケも花束も両方使うことができますよ。

・リース
「リース」とは英語で「wreath」と書き、「花輪、花冠、冠、輪状のもの」を意味します。リースは切れ目のない円形で、終わりがないことから「永遠」の象徴とされています。日本ではクリスマスリースがポピュラーになっていますね。“終わりがない”“永遠”という意味から結婚式に使われることも多いです！

ブーケや花束・リースがフラワーアレンジの中でも有名ですが、アプラスでは他にも様々な方法でアレンジをしています。少しコアな部分になりますがご紹介します♪

・バーチカル（バーティカル）
垂直型に構成されたアレンジメントのことをいいます。縦に伸びる線が美しいほっそりとしたアレンジになります。